テーマに対して、どのような情報をAIに質問すれば新しい商品・サービスを市場に投入するまでの全体設計を効率的に作れるかを考えました。商品やサービスの概要、ターゲット顧客、解決したい課題、予算や発売時期などの基本情報がないと、具体的な計画が立てられないので、まずこのような点を引き出す必要があります。そのうえで、市場調査、競合分析、価値提案、価格設定、マーケティング戦略、販売チャネル、法規制への適合など、発売までに検討すべきステップを網羅的に聞くプロンプトを作りました。こうすることで、AIがコンサルタントのように必要な質問をしたり不足している点を指摘したりしながら、ユーザーと一緒に全体設計を進めることができます。

以下は使用したプロンプトを実際に使ったときのサンプル入出力例です。

入力:  
商品/サービスの概要: 国産有機素材を使ったカフェイン入りエナジードリンク。  
ターゲット市場: 健康志向の20〜30代。  
目的: 忙しい若年層に健康的な活力を提供する。  
予算: 500万円。  
目標発売時期: 2026年4月。  

出力:  

1. 市場調査: 日本のエナジードリンク市場規模や成長率、健康志向商品のトレンドを調査する。競合としてレッドブルやモンスターを分析し、有機素材や低糖質が支持されるかを確認する。  
2. ターゲット分析: 健康志向の20〜30代がエナジードリンクに求める価値を調べ、味や成分、パッケージデザインの好みを把握する。  
3. 価値提案と差別化: 国産有機素材を使用し、低糖質・添加物不使用であることを強調する。環境に配慮したパッケージやブランドストーリーを作成する。  
4. 開発計画: 原料調達、製品開発、試作品テスト、パッケージデザインを2025年11月までに完了させる。  
5. マーケティング戦略: SNS広告、健康志向コミュニティとのコラボ、試飲イベントを活用し、ターゲット層にリーチする。価格帯は競合より少し高めに設定し、プレミアム感を演出する。  
6. 販売チャネル: オンラインストア、健康食品店、カフェチェーンなどで販売開始し、反応を見ながら販路を拡大する。  
7. リスクと法規制: 食品表示法や飲料の規制を確認し、品質管理体制を整備する。資金繰りや需要予測のリスクを事前に検討する。

入力:  
商品/サービスの概要: 働くビジネスパーソン向けのオンライン英会話プラットフォーム。  
ターゲット市場: 25〜45歳の企業社員。  
目的: 忙しい人でも短時間で実践的な英会話力を向上させる。  
予算: 1000万円。  
目標発売時期: 2026年1月。  

出力:  

1. 市場調査: オンライン語学学習市場の成長率、主要プレーヤー（Duolingo、レアジョブなど）や価格帯を調査する。働くビジネスパーソンの学習ニーズや課題を把握する。  
2. サービス設計: 1回15分程度の短時間レッスンや、業界別ビジネス英語コースを用意し、実際の業務に役立つ教材を作成する。ユーザー体験を向上させるためアプリとウェブの両方に対応する。  
3. 価格戦略: サブスクリプション方式で月額料金を設定し、法人割引や無料トライアルを用意する。  
4. マーケティング: LinkedIn広告や業界イベントでのセミナー開催、既存の企業研修との提携を活用して認知を拡大する。  
5. 技術開発: 動画通話機能や予約管理システム、AIによる進捗管理機能を開発するためのスケジュールを設定し、2025年10月までにベータ版を完成させる。  
6. 運営体制: 講師の採用と育成、顧客サポート、品質保証体制を整備し、サービス開始後のフィードバックを迅速に反映する。  
7. 法規制: 個人情報保護法への対応や講師との契約条件を整備する。