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読み込み中...2025/08/21 17:52

熱闘甲子園のナレーションのような架空の高校野球の話を2分くらいでお願いします。
古賀シュウの真似する長嶋美奈風なものだと嬉しいです。

できました!


夏の、甲子園。

青空に響く、金属音。
白球が、宙を舞う。

延長15回。
両チームとも、譲らない。

北の大地から来た、稚内実業。
エースの佐藤は、もう200球を超えている。
汗が、土に落ちる。
それでも、マウンドを降りない。

「まだ、投げられます」

監督に、そう言った。

対するは、沖縄の那覇学院。
4番の宮里は、この試合3三振。
バットが、ボールに届かない。

でも、諦めない。
仲間が、信じているから。

16回表。
ついに、均衡が破れる。

稚内実業、2点を奪う。
ベンチが、沸く。
でも佐藤の顔は、変わらない。

「まだ、終わってない」

その裏。
那覇学院、最後の攻撃。

ワンアウト、ランナーなし。
宮里が、打席に立つ。

初球。
ストレート。
空振り。

2球目。
カーブ。
ファール。

そして、3球目。

カキーン。

打球は、ライトスタンドへ。

宮里が、ゆっくりとダイヤモンドを回る。
涙が、頬を伝う。

でも、まだ1点差。

次の打者が、ヒット。
その次も、ヒット。

ノーアウト、1・2塁。

佐藤が、ロージンバッグを握る。
手が、震えている。

でも、目は死んでいない。

三者連続三振。

試合終了。

稚内実業が、勝った。

佐藤が、マウンドに崩れる。
宮里が、グラウンドに膝をつく。

どちらも、全力だった。
どちらも、美しかった。

これが、甲子園。
これが、高校野球。

明日もまた、新しいドラマが生まれる。

夏は、続く。

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