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熱闘甲子園のナレーションのような架空の高校野球の話を2分くらいでお願いします。
古賀シュウの真似する長嶋美奈風なものだと嬉しいです。
できました!
夏の、甲子園。
青空に響く、金属音。
白球が、宙を舞う。
延長15回。
両チームとも、譲らない。
北の大地から来た、稚内実業。
エースの佐藤は、もう200球を超えている。
汗が、土に落ちる。
それでも、マウンドを降りない。
「まだ、投げられます」
監督に、そう言った。
対するは、沖縄の那覇学院。
4番の宮里は、この試合3三振。
バットが、ボールに届かない。
でも、諦めない。
仲間が、信じているから。
16回表。
ついに、均衡が破れる。
稚内実業、2点を奪う。
ベンチが、沸く。
でも佐藤の顔は、変わらない。
「まだ、終わってない」
その裏。
那覇学院、最後の攻撃。
ワンアウト、ランナーなし。
宮里が、打席に立つ。
初球。
ストレート。
空振り。
2球目。
カーブ。
ファール。
そして、3球目。
カキーン。
打球は、ライトスタンドへ。
宮里が、ゆっくりとダイヤモンドを回る。
涙が、頬を伝う。
でも、まだ1点差。
次の打者が、ヒット。
その次も、ヒット。
ノーアウト、1・2塁。
佐藤が、ロージンバッグを握る。
手が、震えている。
でも、目は死んでいない。
三者連続三振。
試合終了。
稚内実業が、勝った。
佐藤が、マウンドに崩れる。
宮里が、グラウンドに膝をつく。
どちらも、全力だった。
どちらも、美しかった。
これが、甲子園。
これが、高校野球。
明日もまた、新しいドラマが生まれる。
夏は、続く。
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